今回は、横浜市こども青少年局・局長の吉川直友さんよりメッセージを頂きました。
2021年は、新型コロナウイルス感染症による事業の休止や縮小を余儀なくされる中でも、横浜市では、若者自立支援機関等(青少年相談センター、地域ユースプラザ、若者サポートステーション及びよこはま型若者自立塾)における、若い方たちの自立に向けた相談支援や居場所の提供、社会体験・就労体験プログラムなどを通じて、ご本人の状態に応じた支援に取り組みました。
K2インターナショナルグループと市が協働で実施している事業として「よこはま型若者自立塾」があります。この事業は、長期にわたってひきこもり状態にある方に対して、低下した体力を回復するための体力づくりを行うとともに、共同生活を通じて、生活リズムの改善や他人との関わり方を習得するなど、社会的・経済的自立を推進することを目的としており、短期合宿型訓練、長期合宿型訓練を実施しています。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、しばらく、県外移動を伴う短期合宿型訓練(ジョブキャンプ)が実施できませんでしたが、その代わりに、市内で行う通所型訓練の充実に取り組んでいただきました。新しい生活様式を取り入れた多様な支援形態があることは良いことだと思います。
2022年は、よこはま型若者自立塾をはじめ各若者自立支援機関において、リモートでの相談など、新しい生活様式を取り入れた支援やインターネットを活用した広報の強化を今後も行っていきたいと思っています。2011年11月にスタートした、この「うんめえもん市(よこはま型若者自立塾事業)」は、復興支援がきっかけとなり、今も続いている活動の1つです。ひきこもりや不登校など、生きづらさを抱えている方たちが、うんめえもん市での就労体験や石巻での合宿型の支援プログラムに参加し、石巻の皆様との交流を通じて、社会参加への一歩を踏み出しています。
うんめえもん市の前を通りかかる市民の方や職員に大きな声で呼びかける方たちの姿はとても生き生きしており、この事業が自立に向けて大きな役割を果たしていると感じます。
私は、今年度の4月にこども青少年局長に着任しました。課長時代には、K2インターナショナルグループ事業の見学会に参加し、にこまるソーシャルファーム、HataLabo、合宿訓練の寮などを視察させていただく機会があり、そのときから、スタッフの皆様が若者の活躍の場やほっとできる居場所まで様々な形態で若者支援に熱心に取り組まれていると感じました。行政として、横浜の未来を担う若い方たちが一人でも多く自分らしく生きていける社会を作っていきたいと思っておりますので、若い方たちが活躍できる社会づくりに向けて、今後も連携して取り組んでいきたいと思います。
毎月、うんめえもん市の案内文とチラシを拝見する度に、おいしそうなお弁当や石巻の特産品にわくわくしています。たくさんのおかずが入った「うんめえ弁当」、お肉のボリュームで満足感のある「牛タンつくね重」、ふんだんに石巻の食材を使用し、かつ、リーズナブルな「石巻のり弁」、
と豊富なラインナップになっています。塩麹入り貝ひもの塩コロッケなどお弁当以外に気になるものがあるので、引き続き、チェックしていきたいと思います。また、お弁当や特産品を見るたびに東日本大震災のことを思い出し、石巻に思いをはせることがあります。風化させないことができるのは、うんめえもん市のおかげだと思います。