うんめぇもん応援団 応援ファイルNo.88 うんめぇもん応援団突撃インタビュー

鹽野さん

岩本)鹽野さんの自己紹介をお願いします。
鹽野さん)鹽野佐和子SARA(しおのさわこ・さら)という、難読な長い名前ですが、日本人です。アメリカやカナダに長く住んでいて、当時のニックネームがSARAだったので、そのままに。脚本家で演出家です。ドキュメンタリーやドラマ、映画、舞台など、シナリオ形式のものはなんでも書きます。実は翻訳家でもありまして、吹き替え番組とかですね。昔々、カナダで「ちびまる子ちゃん」の英語版の演出をしたのが、今となっては懐かしいです。

岩本)うんめぇもん市、K2との出会い、繋がりについて教えてください。
鹽野さん)関内にある「さくらWORKS」というコワーキングスペースの会員になっています。そこで会員同士の交流ランチが以前は毎月あって、うんめぇもん市のお弁当をみんなで食べていました。あるとき、岩本さんが現れてうんめぇもん市の成り立ちやK2の活動についてのお話をしてくださったのがきっかけです。
うんめぇもん市については、win-winが成立しているところがすごいな、と最初に思いました。石巻の復興と横浜の生きづらさを抱えた若者たちへの支援を同時にしているところですね。でも、そのwin-winをするために経営側には目に見えない苦労がたくさんあるのだろうと思います。福祉をビジネスとして成立させている方たちを見ると実は宇宙人なんじゃないかと思いますね。

岩本)東日本大震災からもうすぐ10年になりますが、当時の事やご自身での想いなどありましたら教えてください。
鹽野さん)震災の時は下の子が保育園年長でした。卒園直前だったのですが、茶話会の委員さんたちが、他の保護者に相談なく「自粛」を決めて園長に申し出たんですね。私はスライドショー制作だったのですが、それを知らされて、「ちょっと待った!」と自粛撤回を提案しました。「短縮バージョンでいい、簡素化していいからやろうよ」って。あの時はなんでも自粛自粛で、東北のことを思いやるというより、自粛の波に呑まれていた感じだったんです。それで「この子たちにとっても、保護者にとっても、一生で一回切りのことなんだよ」って言って、撤回してもらい、スライドショーをして全員で歌も歌いました。結果、みんな「やって良かった」と。実を言うと、この学年は、去年が中学校卒業でしたがコロナ禍で卒業式に保護者は参加できず、謝恩会もキャンセルでしたから、やはり保育園卒園のときに「自粛」しなくて良かったと思っています。

岩本)鹽野さんが最近取り組まれている活動があると思いますが、ご紹介いただけますか?
鹽野さん)3月下旬に乳がんを題材にした創作劇を舞台上演します。横浜市緑区の長津田にあるみどりアートパークホールです。自分が3年前に乳がんに罹患した体験をもとに作ったお芝居です。私以外にも乳がん体験者の方にキャストとして舞台に出てもらいます。素人も、新人も、ベテランも一緒になって、舞台作りに挑んでまして、すごくいい雰囲気です。上演は3月19日(金)がプレミア公演で、学生さんの無料ご招待も先着50人ですが、あります。3月20日(土)昼夜、21日(日)昼公演です。ぜひ見に来てください。

岩本)うんめぇもん市の物産やお弁当でお好きな物などありましたら教えてください。
鹽野さん)くじらが入ってると買っちゃいますね。最近、糖質制限なので、おかずセットがあると嬉しいんですけど〜。
物産品

岩本)では最後にうんめぇもん市のお客様へのメッセージをお願いします。
鹽野さん)このお弁当を食べると人との繋がりを感じます。自分は一人じゃないんだな、って感じながら食べられる食べ物って、なかなかなくないですか?次にみなさんが、うんめぇもん市のお弁当を食べるときは、私のことをちょと思い出してください(笑)
岩本)ありがとうございました。

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