うんめぇもん応援団 応援ファイルNo.56 うんめぇもん応援団突撃インタビュー

岩本)飯倉さんのお仕事について教えてください。

飯倉さん)養蜂を生業としています。自分の養蜂場の他、K2さんを始め神奈川県内各所で養蜂技術指導をさせてもらっています。ハチミツだけではなく、養蜂家を作るのが仕事です。

岩本)K2との出会いについて、またK2の活動についての感想などを聞かせてください。

飯倉さん)他の指導先からのご紹介で、蜂群維持にお困りとのことでご相談いただいたのが最初でした。正直、最初に見た群の状態は酷いものでしたが、何とか立ち直らせて今春は順調に蜂も増えています。

岩本)養蜂指導をしていただいているのですが、他のところとの違いや面白さ、難しさなどありますか?

飯倉さん)主に都市公園での養蜂を指導して来ましたが、K2さんの養蜂場はビルの屋上、ミツバチにとって必ずしも快適と呼べる環境ではありません。そこを創意工夫してどう環境を良くするか?難しくもあり、やりがいのあることだと思います。石巻の養蜂については、遠隔地であり常に直接指導できません。その部分をどう補うかが課題です。

岩本)昨年、石巻でも養蜂に挑戦し、飯倉さんにも現地に行っていただきました。残念ながら蜂は全滅してしまったのですが、石巻に行った感想や石巻での活動、感じられた事などを教えてください。

飯倉さん)震災の爪痕には言葉を失いましたが、地域の皆様の温かさに、久しく忘れていたものを思い出しました。自分は震災の年に母を亡くし、友人たちが被災地への支援に向かう中、落胆して何もできずにいたことを歯痒く感じていました。それがK2さんの呼びかけで石巻に行くことができ、この蜂縁に感謝しています。石巻では養蜂についての勉強会をさせていただき、ミツバチへの関心の高さが印象的でした。

岩本)今年も再チャレンジで飯倉さんのところで育ったミツバチを分けて頂いたのですが、無事到着して、今石巻で飼育が始まっています。石巻での養蜂事業について期待や感じられる事などを教えて下さい。

飯倉さん)養蜂的には、南関東の流儀は通じないと思っています。石巻の気候、地域の植生に合わせ、当地の養蜂を組み立てる必要があるでしょう。これは石巻で養蜂を担当するスタッフの努力に期待するところ大ですが、隣家の玉井さんが完成度の高い巣箱を自作されるなど、協力者に恵まれていることが救いですね。先ずはハチミツを採ることを主とするのではなく、来春まで全滅させずに通年群を維持することに専念してもらいたいと思います。また西洋ミツバチだけではなく、在来種である日本ミツバチを誘引して養蜂を始められる環境だろうと感じました。
ミツバチは人間が余計なことさえしなければしっかり働いてくれます。そんな彼らの存在を通じ、人間が学べる事柄の方が、ハチミツよりも価値があるかも知れません。養蜂は簡単とは言えませんが、かと言って難解なものでもありません。ミツバチと向き合い、先人たちが築いた養蜂文化の一端が、石巻でも花を咲かせてくれることを願っています。

岩本)横浜のミツバチ達と共に元自立塾のメンバーの2名を養蜂家の卵として育てていただいています。これからも飯倉さんに丁寧な指導を頂きながら2人がミツバチの専門家になってほしいと思っています!
これからもよろしくお願いいたします!皆さんにも6月頃には今年の搾りたてのハチミツをお届けできると思います!!

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