今回は、こども青少年局 青少年部長の 遠藤 寛子 さんにお話を伺います。
岩本)本日はよろしくお願いします。では今担当されているお仕事について教えてください。また、これまで取り組まれてきたお仕事なども教えてください。
遠藤さん)こども青少年局青少年部で、青少年の健全育成、若者の自立支援、放課後児童健全育成等の数多くの事業を民間団体の方々とともに取り組んでいます。私は今から約30年前に市役所に入庁し、最初の職場は緑区役所社会教育係で、「青少年の健全育成」を担当しました。母親クラブへの補助や児童文化教室の開催、学童保育所への助成、青少年の健全育成を掲げた区民祭りの開催など、地域の方々とたくさん打ち合わせし、お力になっていただきました。私の市職員としての基礎はここで培われたと思います。その後、主に福祉、廃棄物、環境、教育分野で計画策定や事業に携わってきました。再び青少年の部署に戻ってきて強く感じることは、困難を抱える若者への支援が青少年行政に統一され、かなりのウエイトを占めるようになっているという点です。当時の青少年部は市民局にあり、若者自立支援施策は行っていなかったと記憶しています。不登校や引きこもりの相談支援事業を行っている市青少年相談センターは当時、民生局にあり、青少年行政部門は一つになっていませんでした。今でこそ生きづらさを抱えた若者支援に社会の関心が高まっていますが、当時はイケイケのバブル全盛期。そのような頃から不登校や若者支援に継続して取り組んでこられたK2インターナショナルは本当に先駆的だと思います。
岩本)「うんめぇもん市」やK2グループ(ヒューマンフェローシップ)の活動についていつ頃からご存じでしたか?印象や感想などありましたら教えてください。
遠藤さん)「うんめぇもん市」、インパクトのある響きで一度聞いたら忘れないですね(笑)。K2を知ったのは、前職の教育政策推進課長の時です。K2を訪問した係長が課内で報告してくれたんです。私はその後、青少年部に来てから、実際にたくさんの事業所の見学やイベントに参加させていただき、起業力、行動力がすごいと感じました。あとは働いていらっしゃる方が生き生きとしていて驚きました。
岩本)今年、東日本大震災から10年になりますが、何か記憶に残ることや取り組まれてきたことなどありますか?
遠藤さん)もう10年になるんですね。激しい揺れ、テレビに映る津波や火災の映像、横浜公園に避難して、夜は余震が続くなか市役所に泊まり込み…鮮明に覚えています。取り組みというほどではないですが、石井光太さんの著書『遺体-震災、津波の果てに』を読み返しています。釜石が舞台のルポルタージュで、ほんとにつらい内容で何度読んでも胸が締め付けられますが、やっぱり基本は「震災を忘れない」ことだろうと思います。
岩本)うんめぇもん市の商品やお弁当でお気に入りのものがありましたら教えて下さい。
遠藤さん)鯖が好きです(笑)。金華鯖を使ったコッペが好きですね。口溶けのよいコッペパンと鯖の旨味、レモンでさっぱり食べられてとてもおいしいです。これからも楽しみにしています。