うんめぇもん応援団 応援ファイルNo.58 うんめぇもん応援団突撃インタビュー

インタビュー

今回は、横浜市役所 副市長の荒木田 百合さんにインタビューをさせて頂きました。

岩本)今日は副市長の荒木田さんのところにインタビューに伺いました。よろしくお願いします。
以前に一度荒木田さんには応援メッセージを寄せていただいていますが、石巻にも行かれたことがあるということで以前はその時の様子を書いていただきました。
さて、先日副市長になられてお忙しいと思いますが、今はどのようなお仕事をされているのですか?

荒木田さん)これまでは副市長は3名体制だったのですが、私が就任して4名体制になっています。私はソフト分野のこども・青少年、健康福祉、医療、教育、文化観光、5つの分野を担当しています。私自身ソフト系の仕事をしてきたので、この分野を一挙に担当できてありがたいことだと思っています。林市長はこども・若者を大切に考え教育にもとても力を入れています。次世代支援を大切にする市長を一番近くで支える事ができるのは幸せなことです。まず、担当するソフト系の分野に横串を刺して一緒に事業をしたり、情報を共有したりできたらより良い仕事ができると思っています。それともう一つは、現場で起きている事を肌で感じてNPOの皆さんなど活動して
いる人達と生の意見交換をしていきたいですね。それが今まで皆さんと仕事をしてきた私が副市長になる意味なのかなと思っています。

岩本)K2との出会いについて教えてください。

荒木田さん)平成17年にこども青少年局を立ち上げる仕事を担当していました。その当時は「ニート」とか「引きこもり」という事が少し話題になり始めた時期でした。新しい局を立ち上げるにあたり、既に実践をしている民間団体での取り組みを色々調べた中で、K2さんにたどり着いたのですね。当時の行政にはノウハウがなかったですので、K2さんと一緒に作ってきたというのが横浜の子ども・青少年局での青少年行政じゃないかと思っています。「なぜ引きこもりやニートになるのかを調べるよりも、今その人達に何ができるかを考えるのが先です」と言って頂いたのを覚えています。
行政はすぐに原因追及をして課題を明らかにして解決しようとしますが、「まずできることをやってみて予防策を考える」という青少年行政の仕事の組み立て方につながっているのだと思います。

岩本)うんめぇもん市についてはいかがですか?

荒木田さん)人は、「必要とされている」、「自分が誰かの役に立つ」という経験が生きる力になると思います。さかのぼると阪神淡路大震災の時にも多くの若者がボランティアで現地に入り活躍しましたが、現地の助けになるだけでなく、活動した若者自身も元気になって、またそれが次につながっていったように思います。うんめぇもん市の活動はそれをもっと深く丁寧に、そして横浜で悩んでいる若者の支援に、そして現地での雇用にも繋げているというのが、とてもユニークで、またじっくり地元に根付かせているのが大切だし、すごいなと思います。必要としている人や地域課題と若者の力をマッチングするという一つの形が「うんめぇもん市」だと思うので、震災に限らず、限界集落の問題なども含めて色々なバリエーションが出てくるのかなと期待しています。困難を抱える若者というだけでなく、都会でセカセカと働く生活が合わないとか、自分のペースでじっくり働きたい若者にとっての基地にもなったらいいなと思っています。

岩本)ありがとうございます。実際に石巻は地元のおじいちゃんやおばあちゃんたちが元気になって若者達を支えようという動きが出ているんですよ。
お好きなお弁当・物産とかはありますか?

荒木田さん)まず、わかめはずっと「うんめぇもん市」で買っています。こしがあっておいしいです。スイーツは「味噌プリン」、それと「のり弁」はお得ですよね。お腹いっぱいになるし!お麩もよく買って丼などにしています。

物産品

岩本)私は荒木田さんというと「小さめうんめぇ弁当」を作ってほしいとリクエストしてくださったのをよく覚えています。

荒木田さん)そうですね。ごはんが少な目でおかずが沢山入っているのがいいですね。

岩本)では最後に読者の方へのメッセージをお願いします。

荒木田さん)震災支援という事で始まったとうんめぇもん市ですが、先日は大阪の地震もあり、もし横浜で震災が起きたらと考えると行政はできる事がものすごく限られてしまうと思います。特に最初の何日間は行き届かない事も出てくると思います。ですので、是非皆さんも自助・共助を心がける事をお願いしたいですね。幸い「うんめぇもん市」は各区で1か月に一回ぐらいのペースで開催していますから、ローリングできる乾物や缶詰などを買って、少しずつ食べて一か月毎に買い替えてもらえたらいいですよね。