うんめぇもん応援団 応援ファイルNo.60 うんめぇもん応援団突撃インタビュー

宮島さん

今回のインタビューは、横浜コミュニティデザインラボの宮島真希子さんにお話を伺いました。

岩本)宮島さんのお仕事について、教えていただけますか?
宮島さん)現在、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボの理事として、地域の情報発信人材の育成・横浜をフィールドとするNPO発信型メディアの企画運営を軸に、多様な人たちの対話の場づくり・そこから生まれてくるアイデアを形にするお手伝いをしています。元々は、神奈川県内を対象とする新聞社で、記者としてスポーツから経済までいろいろなことを取材していました。

岩本)K2との出会いはいつ頃になりますか?どんな印象を持たれましたか?
宮島さん)今年30周年を迎えるK2と、私の記者生活スタートは一緒だということがわかりました。ただ、新聞社時代は取材したことはたぶんなかったのではないかと記憶しています。若者支援というデリケートな問題に中途半端に関わって記事にすることの難しさを考えてしまい、近づくことができなかったように思います。2007年ごろから横浜コミュニティデザイン・ラボに関わるようになり、「第1回 ヨコハマ・ユースフォーラム」の現場で岩本さんのお話を聞いたのが最初だったように思います。
2011年の東日本大震災後は、「うんめぇもん市」ランチ会を開いたり、LOCAL GOOD YOKOHAMAでクラウドファンディングをご一緒したりするなかで、K2の現場実践から生まれた「語録」のすごさや面白さを知り「なりゆきまかせ」のすごさを実感しているところです。

岩本)ラボではうんめぇもん市ランチ会などもしていただいていました。うんめぇもん市との関わりのきっかけやご感想など教えてください。
宮島さん)横浜コミュニティデザイン・ラボ代表理事の杉浦裕樹の発案で「東北復興を食べて支援」しようと始まりました。また、私たちが運営するシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」の会員間の交流も、お弁当をシェアすることで促進できたらという思いもありました。また、横浜コミュニティデザイン・ラボは、2011年に神奈川県と協働で他団体とも協働した「かながわ東日本大震災ボランティアステーション事業における情報活用モデル開発事業」を担当しており、横浜の団体が被災地でどのような支援をしているのかということにアンテナを張っていて、K2が横浜で実績を挙げていたモデルを石巻に展開することの関心も持っていました。横浜の若者が、被災地の方達とともに食文化を守り、生かしながら「支援・被支援」という枠組みをこえて「生かし合う」というモデルはとてもいいなと思っています。

岩本)現在は泰生ポーチフロントやK2の冊子など色々な面で宮島さんにご協力いただいていますが、最近のK2との関わりで感じられている事や今後期待される事などあれば教えてください。
宮島さん)まだまだ知らないことばかりかなと思いますが、K2がもっとからんでいってほしいことはK2の哲学は、複雑性が増しているこの社会にもきっと役に立つので、それを広げていってほしいなと。K2が得意とする演劇を使ったワークショップを開発したり、もちろん本を今後も出版したりしてより多くの人達にユニークな実践知をシェアしてほしいです。
それから、もう一つは、ケアコミュニティを果敢に創造していってほしいです。金沢市に「シェア金沢」という「ごちゃまぜ」という理念を持ってさまざまな施設運営をしている社会福祉法人「佛子園」があります。
K2同様、信仰(この場合は仏教)を根本においておられますが、地域に多様な人たちを受け入れる場をつくり、人材を育成し、共生の文化を創造していく点において、とても似ているように思います。

http://www.okamura.co.jp/magazine/wave/archive/1512oyaA.html
(社会福祉法人佛子園理事長 雄谷良成氏 インタビュー記事)

使える物は何でも使って、根岸から日本・世界を変えていってほしいです!

岩本)うんめぇもん市のお弁当や物産で好きな物があれば教えて下さい。
宮島さん)牡蠣・鯖など魚介類を使っているものはすべてお気に入りです。
今後の希望としては、熟年世代向けにもう少し薄味テイストのおかず・野菜の惣菜を増やしていただくと嬉しいです。

物産品

岩本)最後に読者の方へのメッセージをお願いします。
宮島さん)私たちの団体では、月に1度、みんなでお金を出し合ってお弁当を買い、ランチ会を開いてシェアしてきました。相談をすればおつまみ的なものやケータリングもしてもらえます。
若者と被災地の活動を「食べて応援」できる一石二鳥・三鳥の活動なので、1人で食べるのもよいですが、仲間との交流の場に「うんめぇもん市」のお弁当・物産を登場させてみてはいかがでしょうか。