うんめぇもん応援団 応援ファイルNo.10 〜「東日本大震災から3年がたって」〜

うんめぇもん市の活動レポート「やっぺす通信2014年 02月号」より
うんめぇもん応援団の記事を抜粋して掲載しています。

今回は横浜市こども青少年局 局長 鯉淵信也さんよりお言葉を頂きました。
 
 
 
 
 
 2011年の3月11日は、誰にとっても忘れられない日になっていると思います。
市役所も大きな揺れを体験しましたが、何よりも局長室のテレビで津波の激しさや人が逃げ惑う様子をリアルタイムで見たことが印象に残っています。
あまりの被害の大きさに言葉も出ない状況でした。
市内の保育園は、子どもの迎えができない家庭が多数出たことで、ほとんどの園が朝までお子さんを預かり続けました。
園の方から保護者全員に、「お迎えまでお預かりします。ご安心ください。」とメールを配信した所もありました。
その後、市役所でも、仙台市などへの応援や被災地の児童相談所への応援などが始まりましたが、K2の皆さんも、若者自立塾の活動場所として被災地支援を打ち出し、ボランティア活動が始まり、石巻にK2ハウスを購入し、さらに、うんめえもん市が始まり、若者支援と復興支援の両方をねらった事業が展開されることになりました。
現地に自前の拠点を持ち、現地の物産を横浜で販売するという突き抜けた仕組みを、大震災から3年たとうとしている現在も続けている、その柔軟な発想と行動力には心からの敬意を表したいと思います。
 うんめえもん市については、販売する場所の確保のために、庁舎管理をしている総務局や各区役所の協力をいただいていますが、事業のコンセプトの良さが認められ、このたび市長から「チーム横浜市長賞」をいただいたことをご報告します。
K2の皆さん方の働きで、たいしたことをしていない我々が、市役所内部の賞とはいえ「市長賞」というなかなかいただけない賞をいただき恐縮ですが、市役所内部の認知に役立つということで前向きに受け止めていただけたらと思います。
 また、昨年ソウル市で開かれた国際会議にK2の岩本さんと一緒に招かれ、待機児童対策やひきこもりの若者支援などにおける民間との協働について二人で発表する機会をいただきました。
当日だけでなく、ユーチューブでもよく見ていただいたということで、韓国でも注目されました。
夜になって、ソウルのK2オフィスにもお邪魔することができ、社名に「インターナショナル」がついていることの意味を感じて帰ってきました。
被災地支援は、3年がたったということで撤退する団体が続いていますが、これからがK2と横浜の力の見せ所だと思います。
韓国では、行政からの支援が期間限定でコロコロ変わるということで、そうした活動に従事している人たちは、プロジェクトから次のプロジェクトに移っていかざるをえないとも聞きました。
日本でも国の事業評価でそうしたことが一部起きていますが、できる限り皆さん方との協働を末永く進めていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いします。