うんめぇもん市の活動レポート「やっぺす通信9月号」より
うんめぇもん応援団の記事を抜粋して掲載しています。
今回は西区役所 福祉保健センター こども家庭支援課 濱井 俊充さんにインタビューをしました。
吉田)濱井さん、今日はよろしくお願いいたします。
さっそくですが、濱井さんは2015年度の1年間、石巻に派遣されていたとお伺いしました。何故石巻に行かれることになったのですか?
濱井さん)3月11日は自分の誕生日なんです。誕生日に起きた震災ということで何か運命的なものを感じていて、何か自分が出来ることはないか、何かすべきなのではないかと常々考えていました。
毎年、新聞で3.11の記事を見る度に何か出来ることはないかと思っていたところ、被災地派遣職員の募集があり、手を挙げました。応募の際、いくつか派遣先があって、どこに行くことになるかは分かりませんよと言われていて、たまたま石巻に派遣が決まりました。
実は以前は病院で勤務していたのですが、震災後の4月にはドクター・ナース・薬剤師さんと一緒に気仙沼市で医療チームとして活動しました。
当時もまだ被災地は混乱していましたが、情報が錯綜している状況でこそ何をすべきか考えることが大事だと学びました。
吉田)石巻ではどのようなお仕事をされたのですか?
濱井さん)石巻市では【復興政策課】という部署に配属されました。市民や学識経験者、関係団体の代表者が参加する「復興推進会議」の事務局として、会議の開催案内や資料作成、議事録の作成といった業務を担当していました。
ほかには、仮設建築物の使用延長に関する特例措置の申請や、地方創生の一環として農業従事者向けの婚活イベント「温泉婚活」を担当しました。
また震災後、特に顕著な問題となっていた「空き家対策」と「人口減少対策」として、空き家をリノベーションして新しく移住者を呼び込もうという事業も担当しました。
吉田)石巻での生活はいかがでしたか?
濱井さん)美味しいものが多いですよね。もちろん魚は美味しいし、お寿司で使われるササニシキの産地としても有名なことを知りました。
牡蠣も本当に美味しいですね。それから、プライベートで知り合った渡波の海苔漁師さんに親切にしてもらったのですが、そこの海苔が美味しいんです。
今もボーナスが出たときはお取り寄せしています。
「天まで届くおやつ海苔」と言うんですけど、一番摘みだけの海苔を使っているんです。海苔のおいしさが改めて実感できる商品です。
吉田)生産者さんの顔が見えるとおいしさも違いますよね。うんめぇもん市でもぜひお取り扱いさせていただきたいです。うんめぇもん市は若者支援と石巻の応援、両方の側面があるんですが、若者支援という側面ではどうでしょうか?
濱井さん)うんめぇもん市のことは、石巻に派遣される前に名前だけは知っていましたが、石巻に行くことになって初めて活動内容とつながりました。
人と話したり、交流することって大事だと思います。自分自身、石巻の人と出会って、被災しても前向きに頑張る姿を見て、自分も頑張ろうと思えることが多かったです。
吉田)渡波のお年寄りもK2メンバーを応援する会を自主的に作ってくださっています。お互い元気になれる関係って素敵ですよね。
吉田)さて、うんめぇもん市で好きなお弁当・物産は何ですか?
濱井さん)鯖が好きなので、「金華サバのおかかご飯」を好んで注文しています。
吉田)冬には金華サバの一本寿司など鯖メニューが充実しますので、楽しみになさってください!
濱井さん)あと、ホヤのおつまみも好きですね。うんめぇもん市でもぜひ取り扱っていただけませんか?
吉田)今はしていませんが、新鮮でおいしいホヤは東北ならではなので、関東の人にも知っていただきたいですよね。
濱井さん)美味しいものが多いのに地元の人の押しが足りないですよね。当たり前のように美味しいものが溢れているのと、石巻人の気質なんでしょうかね。
吉田)最後にやっぺす通信の読者へ一言お願いいたします。
濱井さん)被災地派遣を通して石巻と関わり、すっかり「石巻ファン」になりました。自分もまた遊びに行きたいと思っていますし、皆様にも石巻に直接足を運んで欲しいです。見どころ・食べどころは私に聞いてください!
吉田)そして宿泊先はぜひK2ハウスをどうぞ!
濱井さん、地元ならではのお話し、たくさん伺うことが出来ました。ありがとうございました!!