うんめぇもん市の活動レポート「やっぺす通信2014年 03月号」より
うんめぇもん応援団の記事を抜粋して掲載しています。
今回はつづきMYプラザ(都筑多文化・青少年交流プラザ)館長 林田育美さんよりお言葉を頂きました。
K2の強みは社会の隙間から発せられた声を聴く力、それを直視して動く力、そして隙間の中で苦しいと感じている人達を、ほっとくことができない優しさにあります。
加えて、K2の動きは常にフットワークが軽く、楽しみながら周りを巻き込み、その結果地に足がついた「独特な豊かさ」を持っています。
そのことを、いつも私は「うんめえ弁当」の中に見出すのです。
ほぼ毎回のようにデリバリーをお願いしている私は、実は「うんめえ弁当」をいただきながら、石巻の食材に舌鼓を打つだけでなく、作り手の本気度を客観的な視点で見続けています。
なぜなら作り手は、「支援」としてだけではなく、お弁当を作っている他社との競争にも勝ちたいと、きっと願っているに違いないと思うからです。
またそうでなければ、自信を持って我が子であるお弁当を送りだすことも、送り続けることもできないと思うのです。
復興の道のりは長く、何をもって復興したと言えるのか、その日がいつ訪れるのかわかりません。ある意味終わりのない努力と、思いの継続をひたすら強いられます。
K2はその覚悟を持って、復興支援の「うんめえ弁当」を作り始めました。そして私はそれを食べることにしました。
作り手の復興支援に対する覚悟をその都度真正面から受け止めることが、買い手である私ができるささやかな支援だと考えているのです。
できるだけ率直な意見を言い、感想を伝えることが、どこに並べても受け入れられ、競争相手にも勝てる「お弁当という作品」につながるのではないか、真の復興の源になるのではないかと思うのです。
厳しい消費者の目にさらされ、その声に耳を傾け、アイデアを駆使し、その時々の社会のニーズに対応したお弁当を作る事が、始めたことに対するけじめなのではないかと期待を込めて感じています。
自称うんめえ弁当ファン倶楽部会長(?)の私は、そんなことを考えながら、ふたを開けた時の感動を味わい、彩りに目をやり、帯に記されたメニューとお料理の一つ一つを丁寧に確認して、本当に楽しみにいただいています。
余計なこととは知りつつ、私の厳しいチェックはきっとこれからも続きます。
少々嫌がられるかもしれませんが。復興への心からの願いを込めて。
そして生産者と作り手へのエールを込めて。