うんめぇもん応援団 応援ファイルNo.20 〜 第2ステージへ「熱き血潮の冷えぬ間に」 〜

うんめぇもん市の活動レポート「2014年 やっぺす通信12月号」より
うんめぇもん応援団の記事を抜粋して掲載しています。

今回は横浜市磯子区 副区長 川名一行さんよりお言葉を頂きました。

川名一行さん
横浜市磯子区 副区長 川名一行さん

平成26年4月、K2インターナショナルグループの本拠地、磯子区に赴任した。
不定期だが磯子区役所でも「うんめぇもん市」が開催されている。
その都度、K2のスタッフが職場を訪れて、声をかけていただく。
その日は当然、うんめぇもん市で購入した弁当で昼食となる。
東日本大震災が起きたのは、平成23年3月11日。
当時、私の職場は市庁舎8階にあり、大きく長く揺れる床に足元をとられながらも、ガラス戸のついた書棚から離れ、会議テーブルまで避難したことを覚えている。
職場のサイン表示が落ち、コピー機も右に左に走っていた。
石巻ではどうだったか。
その夏、K2の復興支援施設である「K2ハウス石巻」を見学した。
その際、K2の現地のスタッフに聴いたところでは、震災直後、海水に浸かった道路を歩いていると沈んでいる遺体を踏みつけてしまったり、中学校の防球ネットの上部に遺体が引っかかっているのを見かけたりという状態だったという。
震災直後からK2は石巻支援を開始し、その一環としてうんめぇもん市が開催された。
あれから3年余が経つが、現地の復興は思うように進んでいないように感じられる。
そして、月日が経つにつれて、われわれの脳裏から「震災」が色褪せていく。
あのときの教訓を残していくためには、留まっていてはいけない。残すための新たな取組み、新たなエネルギーが必要だ。
「熱き血潮の冷えぬ間に」(ゴンドラの唄)、次のステージをこしらえなくてはならない。うんめぇもん市の拡大開催もその一つ。
① 企業のご協力によって社内開催ができないか、さらには、② 横浜には石巻だけでなく他の被災市町村も含めた常設のアンテナショップを、③ 石巻には横浜の名産品を集めたアンテナショップを開店できないかなどなど。
これまで、K2は困難を抱える若者や障害者の生活支援などのほか、若者サポートステーションや保育所、放課後児童クラブの運営など、幅広い分野で実績を挙げてきている。
これまでの取組を活かしながら、復興支援でもさらなる飛躍を期待したい。第2ステージはもうすぐ始まる。

もう一人のK2