うんめぇもん応援団 応援ファイルNo.24 〜 石巻に行って思い出したこと 〜

うんめぇもん市の活動レポート「やっぺす通信4月号」より
うんめぇもん応援団の記事を抜粋して掲載しています。

今回は横浜市立横浜総合高等学校副校長 小市聡さんよりお言葉を頂きました。

小市聡さん
横浜市立横浜総合高等学校 副校長 小市聡さん

都会にはあらゆるものがそろっているように思えますが、ふと気がつくとなくなっているものもたくさんあります。
横浜総合高校では昨夏、横浜では体験できない職業の体験をして、将来の糧にすることを目的とした「東北インターンシップ」を実施しました。
宮城県石巻市渡波地区にて名産であるカキの養殖、出荷作業の体験、流された村を観光で復興させるプロジェクトへの参加、復興住宅での福祉体験などをおこないました。
プロデュースをしてくれたのがK2並びにK2石巻ゲストハウスです。

現地での宿泊から食事、職場紹介のほかに東日本大震災の被災現場の見学や当時の状況をお話しいただきました。
現地での作業はカキの養殖棚作りや、カキに付いた海藻などのゴミ落としなど単調な作業が多く、生徒は飽きてしまうかと思いました。
しかし一日の労働を終えて帰ってきた生徒の反応は反対でした。
ホタテ貝の中心に穴をあけて棚を作る作業では中心に上手に穴をあけられるようになった時、カキの殻に付いたゴミを早く上手に落とし、出荷できる商品に仕上げた時の喜びを感じたようです。
また、村の復興では旅館の布団干し、清掃などを作業しながら村を作ろうという若者達の意欲に感化されたりしていました。
横浜にない職業を体験することは、新しい自分を発見することにつながっています。
後日のアンケートでは全員が東北での就職を前向きに考える結果が出ました。
うち一名が仙台への就職を試みました。
実現はしませんでしたが、将来はない話ではないと思います。

石巻のK2で自立をめざす皆さんも横浜総合高校の生徒に仕事の手順を教えたり、アドバイスを加えたりなど立派な先輩として、また職場では上司の右腕のように働く姿を見せていました。
横浜ではできない環境の中で横浜総合の生徒もK2の皆さんも生き生きとしていたと思います。
また、泊地の渡波地区では地域の方々の温かい歓迎を受けました。生徒二人が近隣のお宅に宿泊させていただきました。
生徒たちは地域を通じて、昔、横浜にもあったご近所力に支えられ、精神的にも成長できました。
渡波地区とはこれからも「うんめぇもん市」を通じてこの縁を続けていきたいと思います。
職場環境、生活環境により生徒の視野が広がり、同時に可能性も広がります。

価値観の多様化に伴い、若者の様々な社会への登場の仕方が出てきました。
現在の家庭、学校、地域では整わない環境がK2、石巻の皆様、そして「うんめぇもん市」のつながりの中にありました。
都会では薄れつつある次の若者を育てる環境を石巻に行ったことにより思い出しました。
K2、石巻の皆様、そして「うんめぇもん市」への「支縁」「躍進」をこれからも応援していきたいと思います。