うんめぇもん市の活動レポート「やっぺす通信9月号」より
うんめぇもん応援団の記事を抜粋して掲載しています。
今回は横浜市副区長 柏崎誠さんよりお言葉を頂きました。
K2の皆様は、若者の自立支援をはじめ、放課後事業や自立援助ホーム等、多くの事業に取り組まれていますが、その中の一つが「うんめぇもん市」です。
横浜市庁舎での「うんめぇもん市」は、4年前、最初は小さな会議室での開催からスタートし、現在では大勢の市民の方が行き交う1階の市民広間で開催されています。
売り場前を通りかかる市民の方や職員に大きな声で呼びかける若者たちはとても生き生きしており、この取組が若者の自立に大きな役割を果たしていると感じます。
販売スタッフだけでなく、お弁当・お惣菜を製造するスタッフの皆さんも、まだ夜が明けないうちから準備をしていると伺いました。
一人ひとりがしっかりと自分の役割を果たすことで、「うんめぇもん市」をここまで拡大させてきたのだと思います。
私は、学生時代を仙台で過ごしました。
2011年3月11日、自分が暮らした地域であのような大きな震災が起き、甚大な被害が出たことに、大変驚き心を痛めました。
あれから4年半。訪れて見る街並みは、復興が進んでいるようにも見えますが、いまだに仮設住宅に住まわれている方は宮城県全体で3万人、石巻市でも1万人以上いらっしゃるなど、厳しい状況です。
復興はまだまだ道半ばだということが頭から離れません。
そうした中で、「うんめぇもん市」が、今年「若者自立就労支援×石巻進化躍進支援」から「若者自立就労支援×石巻進化躍進支縁」と名称を改めました。
「支え援ける」のではなく、これまで、そして、これからの「縁を支えよう」との思いを表す言葉は、人とのつながりを大切にしようと常に取り組まれるK2にぴったりだと思います。
8月21日から3日間、「K2オープンフェスタ2015 なりゆき祭」が開催され、私もご招待いただきました。
これまでの活動を振り返ることを目的に企画されたと伺いましたが、会場に入るなり、大変な熱気に圧倒されるとともに、皆様が展開する多様な活動の社会的価値はもとより、27年間、これだけ多くの方々と結んできたネットワークの広さや強さを改めて感じました。
また、韓国からも若者支援に携わる多くの方々がお越しになり、K2の活動が国内だけでなく、国を超えて広がり、重要な役割と使命を担われているのだと実感しました。
これからも、私たちに何ができるかをしっかり考え、一人ひとりが進化躍進を目指していきましょう。
様々な人との出会いを大切にしながら、縁を支えていければと思います。