うんめぇもん市の活動レポート「やっぺす通信2014年 05月号」より
うんめぇもん応援団の記事を抜粋して掲載しています。
今回はこども青少年局青少年育成課 課長 日比野政芳さんよりお言葉を頂きました。
毎月一度「うんめぇもん市」開催の日、いつもは無機質な市庁舎一階広間の雰囲気が、ガラリと変わります。
勇ましいのぼり旗や売り子の声、カラフルな敷布の上にこれぞと盛り付けられた垂涎の特産物の数々、賑やかな雰囲気に「デパ地下」的なワクワク感を感じる方々も多いと思います。
NPO法人ヒューマンフェローシップと横浜市が協働により、長期間ひきこもり状態にあった若者等を対象に、共同生活型の若者自立支援プログラム「よこはま型若者自立塾」を開始し7年が経ち、その中に、宮城県石巻の復興支援活動を組み入れて3年が経ちました。
特産物の販売活動等を体験する「うんめぇもん市」は、その一環です。
若者たちは、共同生活で生活リズムの改善に取り組み、調理補助・販売体験をとおして、仕事を成し遂げる体力、ものごとを進める手順、お客様や仲間など人との接し方を学び、達成感を味わっていきます。
多くの若者たちが、「自立塾」での経験を糧に、就職などの方向を定め、進んでいきました。
平成24年に当局が実施した実態調査では、市内の15歳から39歳までの若者約114万人のうち、少なくとも8,000人がひきこもり状態にあると推計しています。
そして、その多くの方々に支援施策が届いていない状況であり、できるだけ多くの方々に、「自立塾」をはじめとする支援事業や相談窓口について知っていただきたいと考えています。
「うんめぇもん市」が、これまで継続でき、成果をあげることができたのは、趣旨に賛同し、様々な形で協力して下さった関係者のお蔭であり、心から感謝いたしています。
あわせて、K2グループの一員であるNPO法人ヒューマンフェローシップの起業家精神によるところも大きいと考えています。役員・スタッフの皆さんは、消費者に選別され購入されるサービスや商品を提供するため、品質に徹底的にこだわっており、事業を継続していくための採算性も合理的に考えられています。
また、支援を要する若者たちには、とことん面倒を見る覚悟で、力強く背中を押すのが団体のポリシーであり、これらが我が国の若者支援団体の中のトップ・ランナーである所以で、全国各地から視察が絶えません。
さて、これからも、すべての皆さんの御協力と御愛顧をよろしくお願いします。